「17条憲法」に思う

 6月号の致知に永﨑孝文先生が「17条憲法」を紐解く、というテーマで書かれておりました。

 「17条憲法」とは、聖徳太子が制定されました。この内容を読んで、永﨑先生が書かれた、教養として読んでおきたい「17条憲法」、も購入してみました。

 読んで気付かされたのは、日本人の平和思想は、教育の賜物であったということであります。

 今まで、日本人は自己主張が下手なことが結果として他人と争わないことにつながっていると思っておりました。

 イギリスにホームスティしていた時も、お世話になった奥様が、あなたはobedient(従順な、素直な)だと私を表現しておりました。

 それは、島国に住んでいて、国境を接する国が無いが故に培われたものだと思っておりました。

 しかし、それはこの「17条憲法」で教育され続けた結果かもしれないと思うようになりました。世界一長い歴史を持つ日本の素晴らしいところだと確信致しました。

 第一条に、『和を以って尊しと為し、忤(さから)う無きを宗(むね)と為(せ)よ』と書かれております。致知に書かれている訳を引用致しますと、「人は心の通い合う《和の精神(こころ)》を大切にし、不毛な争いが起こらないように〝共生き〟の精神で支え合うことを第一とせよ」とあります。

 ただ、どんな時でも、ということでは無いと解説されております。「忤(ご)」には「相手に悪いところ(邪悪なもの)があれば強く反省を促すためにさからう(P 39、2段目)との意味があります。悪政下の一揆のようなものです。」

 家系が人柄に影響するように、国の憲法は国民性を育てます。積み重ねられた歴史の価値を考えさせられました。平和を唱えることが平和を作り出すのではなく、もっと本質的な土台が大切だと思います。

 永﨑先生は、致知の中で「現代の我が国は、政治経済の混迷、文化社会の退廃、精神的気風の荒廃の真っ只中にあります。また、個に目を移しても、自由、個人尊重ばかりが重視され、我がままを助長する世相がますます色濃くなっています。自分を安全な棚に上げておいて、無責任な〝正義中毒〟で他人を悪しざまに批判する傾向は、その一端です。裏を返せば、若者たちを中心に「いかに生きるか」といった指針を見失っている人が増えているのです。(P37、3段目)」と現在の日本を表現されております。

 私たちは、この素敵な日本を未来に繋げるためにも、先人の精神を正しく受け継ぐことが大切ではないでしょうか。

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